私は、病院はサービス業にほかならないと思っています。病院にとって、患者さまは大切な「お客さま」であり、患者さまとそのご家族の笑顔をみることが、私たちにとって最も大きな喜びでもあり、使命と考えているのです。
西京病院の看護師は、そのことを常に自覚するよう心がけています。病院で、患者さまが最も多く接するのは看護師です。看護師はいわば病院の「顔」なのです。医療にご満足いただいても看護に失望されてしまっては、それは本当にご満足いただいたことにはなりません。
看護部長:須川裕子
たとえば患者さまが100人いらっしゃれば、それぞれの方の病状や個性にあわせた看護が自然にできる。これが私たちの考える理想の看護部像です。言葉でいうのは簡単ですが、その実現は容易なことではありません。そこで私たちはサポート体制をしっかりと整え、看護師一人ひとりのレベルアップのためにさまざまな試みを行っています。部内に専任の教育担当者を置き、研究発表の場を設け、チームごとに業務改善のための研究を課すなど、看護能力の向上に力を注いでいるのです。院外研修にも希望者を積極的に派遣しています。
また、看護は看護師だけで行えるものではありません。医師や薬剤師などのパラメディカルと円滑なコミュニケーションがあってこそ質の高い看護が提供できるものと考え、部署を超えた交流も積極的に進めています。そして、看護師が自らの仕事に満足して初めて患者さまにご満足をお届けできるという観点から、職場の雰囲気を大切にしています。また、病院内に保育所を設けるなど、快適な職場環境づくりにも努力を重ねています。
以上のような取り組みの結果、多くの患者さまとそのご家族から感謝やおほめの言葉をいただけるようになりました。しかし私たちは現状に甘えることなく、さらなる満足をお届けできるように、これからも看護部全体で努力を続けていきたいと思います。
カンファレンスルーム
 
詰所
看護能力のレベルアップを目指して、看護部では教育計画を立てています。1年目の看護師は、文献研究に取り組みます。これは、看護についての疑問を科学的根拠にもとづいて解決する力を養うためのもので、専門雑誌や医学書をあたりながら約半年の時間をかけてレポートにまとめていきます。2年目は、ケーススタディで、一人ひとりが1年間の自分の看護を科学的な見地から振り返り、反省点や今後の課題を明らかにしていきます。
3年目以降の看護師は病棟ごとにチームを組み看護研究に取り組みます。日頃の看護のなかで問題に感じていることをテーマに据え、その改善点を探っていきます。たとえば、巻き爪のために歩くことが困難だった患者さまの看護について研究を進めたあるチームは、爪切りの方法を工夫することで患者さまの苦痛がやわらぐことを発見し、それを実際の看護に取り入れ、効果をあげることができました。
看護部ではまた、院外研修への参加にも力を入れており、研修費用と時間を提供しています。平成17年度には延べ139名が研修に参加し、そこで身につけた新たな知識と技術を同僚に伝えるなど、看護部全体のレベルアップに貢献してくれています。
教育担当:藤原由紀子