脳内出血や脳梗塞など脳神経系の疾患は、生活機能の低下を防ぐために、より早い時期にリハビリテーションを開始することが重要です。骨折などについても同様のことがいえます。西京病院ではこのような要望に応えるべく、救急の患者さまを対象とした急性期にはじまり、回復期・維持期までのリハビリテーションをトータルに実施しています。また、介護棟の患者さまにも、生活への復帰を目指したリハビリテーションをご提供しています。
当たり前のことですが、リハビリテーションをお受けになる患者さまはそれぞれ異なる個性をおもちです。これまでに辿られてきた人生も十人十色です。一人ひとりの患者さまが尊厳をもって、これからも自分らしい人生を生きていただけるように、私たちのリハビリテーションは患者さまが「どのような暮らしを望んでおられるのか」についてご家族をまじえてお話しを重ね、医師や看護師、介護士たちと共同で目標を立てることからはじまります。そして、その目標に合わせて、各専門職種がさらに目標を明確にし、個別に患者さまにアプローチを開始します。
そのプランづくりにおいて私たちが最も大切にしているのは、患者さまに残された「力」を引き出すことです。自力で歩けなくなった方も、たとえば補装具や歩行器を使うことで再び歩く「力」を取り戻すことが可能です。そしてその「力」がきっと、次の人生を歩むための大きな「力」になると、私たちは考えているのです。
リハビリテーションの目的は、部分的な症状を治すことよりも、患者さまの暮らしそのもの、いわゆる「生活の質」を着実に向上していくことにあります。ある患者さまは、大好きな釣りをもう一度楽しむために機能練習や日常生活練習を続けられています。そして私たちは、目標に少しでも近づくことができるように、患者さまと一緒になってリハビリテーションに取り組んでいます。