「食べること」は、生きていくための基本の“き”です。現在は、食べ物もあふれ、生活形態、食形態も多様化しています。その中で、自分の生活スタイルに合わせて、どのように食事をとるのかという知恵が要ります。長年つちかわれてきた食文化と対極の便利さ、手軽さの時代の中で、子供の食の崩壊から大人の糖尿病など生活習慣病、メタボリックシンドローム、逆に低栄養など様々な問題があります。自分たちの健康を守るために何をどう食べるかということを考えるお手伝いができればと思います。
ところで、雑誌やテレビで「栄養バランスのとれた食事」という言葉を耳にしますが、言葉だけが一人歩きしていて、具体的にはどういう食事がバランスがよいのか、ご存知ない方がたくさんいらっしゃいます。
「食事バランスガイド」というコマが廻っている絵をどこかで目にされたことがあるかもしれません。一日で何をどのくらい食べればよいのかという目安になりますので、参考にされたらよいと思います。
入院、外来の患者様に「栄養バランスのとれた食事」をおとりいただくための栄養相談をお受けしています。体格も生活習慣も病状もそれぞれに異なる患者さま一人ひとりに合わせて、食事のとり方や量を提案しています。
たとえば、「糖尿病になると食べ物が制限される」とお思いの方が多いようですが、特に食べられない物はありません。意外にたくさん食べられるといわれます。大切なのは、自分の体格や生活習慣に見合った栄養バランスのよい食事を摂ることです。事実、食事内容を変えて2週間ほどで検査値も改善された方がおられます。
とはいっても、長年の暮らしで身についた生活習慣、嗜好を変えるのは難しいことです。一気に変えようとするとなおさらです。ものすごく頑張って嫌になることもあります。できることから少しずつ・・・。何が問題か、何ができるか、一緒に考えたいと思います。