内視鏡室より
ピロリ菌について
2006年04月25日
1 ピロリ菌とは?
人間の胃の中に棲んでいる細菌で、アンモニアや毒素などを産生し胃粘膜を傷害し、慢性胃炎や胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因となることが知られています。また胃癌との関連も近年次第に明らかになっています。40才代以上の人では陽性率が高く、若い人では感染率は少なくなっています。

2 どのように感染するの?
乳幼児の時期に、水道事情など衛生環境が悪かった時代に感染した人が多いようです。親が口移しで子どもに食べ物を与える習慣も一因になっている可能性が指摘されています。

3 ピロリ菌の診断
内視鏡検査の時に組織の一部を採ってピロリ菌の持つウレアーゼという酵素の活性を利用して菌の有無を調べます。内視鏡を使わずに血液検査や呼気で調べる方法などがありますが、症状のある方はまず内視鏡検査を受けられることをお勧めします。

4 治療法は?
ピロリ菌の除菌は胃酸の分泌を抑える薬と、2種類の抗生物質を1週間服用します。きちんと服用すれば90%以上の確率で除菌が成功します。胃潰瘍・十二指腸潰瘍では2000年11月より保険適応が認められています。慢性胃炎でも症状が強い場合は除菌治療を行う場合があります。